三和精鋼株式会社

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三和精鋼本社新工場建設計画を発表しました。

三和精鋼本社新工場建設計画

鉄鋼新聞

 

鉄、ステンレス、アルミなど鋼材・非鉄金属のフライス加工や切断などを手掛ける三和精鋼(本社・秋田県にかほ市、社長・眞部彰彦氏)は新工場を建設し、生産効率化によるコストダウンで競争力強化を図る。
今後、3月に着工し、10月の竣工、18年度内の本格稼働を目指し、併せて15人を新規雇用する予定。投資規模は約10億円。眞部社長は「フライスをはじめ加工をめぐる競争が進む中、非効率・無駄を排した生産体制でコスト低減を実現し収益増につなげていく」と話す。

 

新工場計画は、市内に分散する既存工場・倉庫拠点を集約するとともに、フライスや切断など加工内容ごとになっている工場の稼働現状を見直し、品種別ラインにすることで生産効率化を図るもの。
施設は同市内近隣地を建設地とし、S造平屋建て延べ床面積約8千平方メートルの工場棟、S造2階建て延べ床面積1500平方メートルの事務所棟で構成。計画では新工場にステンレス、厚板など鉄、形鋼の加工を移し、現在の本社工場をアルミ専業として活用する。
現在新工場の建築、設備設計を詰めている段階だが、2千平方メートル前後を在庫ヤード、残りを切断、フライス加工、研磨、検査、真空梱包など作業ヤードとするレイアウトで調整。さらに通常時稼働するコアラインとは別に、急ぎの仕事に特化したノンコアラインを設置し、コアラインに影響なく客先の単納期にこたえる稼働体制を検討する。事務所棟には集会所、食堂、会議・応接室を設ける。
眞部社長は住金物産秋田営業所長、東北支店長を経て2014年6月に三和精鋼専務に着任、17年6月社長に就任した。同社は今期、生産向上、ミルシート検索システム刷新などトレサビリティの強化、業務管理システム改革などを盛り込んだ3ヵ年中期経営計画の初年度で、最終19年度の計画を現在の39憶円から50憶円に掲げる。
眞部社長は「新工場稼働による効率化を実現するには人材難が進む中で人材育成・教育、やりがいある職場づくり、女性の活用も重要。中期計画と連動しながら新設備と人材両面で効率的な操業体制を構築したい」と語る。